李錦記ご紹介

オイスターソースから始まった香港の老舗調味料メーカー

李錦記の歴史

李錦記(リキンキ)は百年以上の歴史を持つ、香港の大手調味料メーカーです。創業は1888 年。創業者・李錦裳(リキンショウ)がオイスターソースを発明したのを機に、広東省珠海の南水鎮で創設しました。当初の販売規模は小さなものでしたが、1902 年に拠点をマカオに移し、広東及び香港への販路を確立しました。その後、オイスターソースと蝦醤が北米でも好評を博し、1932 年に本社を香港へ移転。国内外で広く認められるようになり、今では香港を代表する調味料メーカーとして、様々な商品を発売しています。

李錦記が1932年本社を香港へ移転
香港の李錦記本社と大埔工場

オイスターソースの誕生

オイスターソースの起源は、清朝末期の1888 年にさかのぼります。当時、李錦裳(リキンショウ)は生まれ故郷の広東省新会から広東省珠海の南水鎮に移り住み、小さな料理店を営んでいました。南水鎮は良質なカキの名産地だったため、李錦裳の店ではカキのスープを出していました。

ある日、李錦裳がいつものようにカキのスープを仕込んでいた時のことです。とろ火でコトコトとスープを煮込んでいたら、うっかりして火を消し忘れ、そのままひと晩置いてしまいました。翌日気がつくと、白かったスープが褐色の煮汁になって鍋底にたまっていました。あまりによい香りだったので煮汁を口にしてみると、非常に濃厚なコクとうま味を備えていたのです。

この偶然の発見をヒントに、李錦裳はオイスターソースの製造を始め、元祖オイスターソースが誕生しました。

本場の味をお届けする本格的なラインナップ

李錦記では基礎調味料や合わせ調味料など、200種類以上の商品を生産し、100を超える国や地域で販売しております。なかでも得意としているのが、香港でよく使われている広東系調味料です。 本場ならではの充実したラインナップには定評があり、蝦醤や潮州ラー油など、日本では珍しい調味料も数多く取り揃えております。 もちろん、豆板醤や甜麺醤といった中国の代表的な調味料もしっかり網羅。新しい調味料の開発にも積極的に取り組んでいます。

品質管理

李錦記は生産拠点を中国・中国香港・東南アジア・米国に置き、生産ラインをすべてコンピュータ化しています。常に高品質で安定した製品供給を行うために、品質管理や生産管理を徹底し、1995 年には香港の食品業界でいち早くISO9000 シリーズの認証を取得しました。衛生管理面についても、HACCP に準拠した衛生管理体制を確立し、最新の品質検査システムを導入。定期的に綿密な調査とテストを行い、よりよい製品を各国のお客様にお届けしています。